野外劇&仮設劇場「水族館劇場」のテント芝居・構築リポート <2008-2012>

建て込みの最近のブログ記事

海の砦、空の下

二泊三日の「海の砦」建込み見学の旅、最終日。
山猿のように身軽く、足場(イントレ)と鉄パイプをよじ登って作業するのは、十代の女優、上山薫さん。十代をずっと水族館劇場の劇団員を過ごす、最年少ながらも建込み作業の経験豊富な劇団員の一人です。
博多ポートタワーと海の砦
 
安全管理に気を配りながら、着々と仮設劇場は作られていきます。
海の砦
 
さて、と。海の砦に後ろ髪を引かれながら、ひとまず東京に帰ります。次回に訪れるのは本公演です。

「海の砦」スケルトン

 

全高100mの塔。竣工は1964年。設計は東京タワーや名古屋テレビ塔、2代目通天閣なども手がけた内藤多仲。「塔博士」とも呼ばれる内藤が設計した所謂タワー六兄弟のひとつで、最後に完成した為「タワー六兄弟の末っ子」と呼ばれる。
 
博多ポートタワー - Wikipedia


朝の博多ポートタワーと、その横に建設中の仮設劇場「海の砦」。
100mの塔と比較すると、海の砦も小さく見えますねえ。
博多ポートタワー
 
ベイサイドプレイス博多に面した出入り口には「設営中」の看板と吊るされた公演チラシ。
足場(イントレ)の枚数を数えると、駒込大観音公演で建てられていた仮設劇場より数枚分大きくなっていました。
水族館劇場 博多公演
 
人員が少なく見えますが、劇団員の皆さんは昼間、建込み作業班と大道具小道具製作班、雑用班(まかない、ビラ配り、その他諸々)に分かれ、日が暮れると芝居の稽古を開始します。

【博多】「海の砦」建設中

海の砦水族館劇場から発行されたかわら版(Fishbone 博多版号外・其ノ貳)を見ると、劇団の東京組は 4月 20日には九州入りして、九州大学総合研究博物館第一分館倉庫での舞台製作にとりかかっているようです。・・・と、いうのは公演地となるベイサイドプレイス博多は「博多どんたく港まつり」(毎年 5月3日、5月4日)の開催地のひとつであるために、仮設劇場の設営はまつりが終わらないと資材の搬入が出来ないためらしいです。そうした訳で、「NADJA 夜と骰子とドグラマグラ」の舞台となる蜃気楼劇場「海の砦」の建込みは、博多どんたく明けの 5月 7日から開始されました
シートが覆われる前の骨組みが見たくて、東京から私が訪ねたのは、四日後の 5月 10日の夕方でした。

駒込大観音の蜃気楼劇場の約1.2倍(写真から試算)ある「海の砦」なのに、想像よりも作業の進行が速い!それもそのはず、開演初日まで実質 3週間しか無いのですから自ずと作業は濃く、早くこなされていたのでした。
「海の砦」の名に相応しく、仮設劇場のすぐ先は海でした。海風がきもちいい、と感じたのは一時のこと。足場を登らせてもらうと風が冷たい!寒い!!
海の砦
 
この場所で、どのようなスペクタクル劇が開幕するのでしょうか。
--

強い風

水族館劇場 2010公演『NOMAD 恋する虜』の
初日まで、あと三日と迫った火曜日。
いつもながらテントをはみ出し、光源寺境内の児童公園広場にもセットや仕掛けが(安全に気をつけながら)急ピッチで作られています
この日は風が強く、蜃気楼劇場のシートは風が叩きつける大きな音が始終響きました。境内に組まれた骨組みで作業する劇団員の背後、駒込大観音の大銀杏の樹が、生きもののように蠢いていました。
水族館劇場
 

水邊の天蓋

午後遅く、光源寺へ行くと、"水邊の廢園"はおおよその骨組みを作り終え、天井にシートを貼っているところでした。一枚目のシートを貼り終え、二枚目のシートをつなぎ合わせる作業です。皺をよせず、歪みなく天井に固定し、重ね合わせる作業に大半の劇団員を投入していました。この作業を丁寧に終えなければ、強風や雨によって天井から雨水が漏れかねないそうです。
10043000.jpg
 
緑のシートを通して、地面には柔らかな光を落としていました。・・・なんてまったりしている場合ではありません。日が暮れる前に二枚目のシートを貼り合わせ、固定しなければなりません。
水辺の廃園
 
安全を確保しつつ、ゆっくりと着実に作業が進められます。
天蓋
 
ゆっくりと、ゆっくりと、天の裂け目は蓋を閉じていきます。
水族館劇場

アーカイブ

OpenID対応しています OpenIDについて